とうさん (My Daddy)

1929年にはじまった世界大恐慌という不景気な頃、
うちのすぐそばの道路わきには、いつも看板をたててあった
「とうもろこし (無料)」、「もも 熟れたて」

かあさんが必要なものを全部瓶詰めにしたら
遊びに来る人にいつもおみやげとしてあげていた

たずねてくる人は、自分たちでももやとうもろこしを
とるようになっていて、
とうさんはいつも忙しかったけど、
私たち子供たちが、とっていいものはどこにあるのか
おしえてあげた
その人たちはいつも礼儀正しくて、
自分たちに必要な分だけとって、
他の人たちにも十分に残していった

うちはとても貧しくて、
いつもお金がなかった
みんなは「どうしてツケで買っちゃわないの?」
と聞いてきたけど、
父さんはいつもこう答えていた
「うちの家族がちゃんと食えているのに、
みんなも家族を食わそうとしてがんばっているときに
ツケなんかできない」

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とうさんのことはあまり書いていないし、とうさんのために
あまり何も書いてきていないけど、
この話で父さんがどんな人だったかわかると思います。

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